私は八丈生まれ八丈育ち。
先祖代々モノづくりの家に育ち、祖父の時代は八丈三原山から木を伐りだし建築業、造船業、製材業などを営み、築75年の本店は自社製材した材料で建てたそう。
母は人形作家で観光土産や黄八丈の民芸品を製造し観光ホテルに卸していました。
私は長男でしたので大学卒業後すぐ島に戻りました。
まず最初の仕事は郷土人形に着せる縮小柄の「黄八丈」を作ってくれと、母の趣味を手伝うことに。
全国の織物産地に修行にいかせてもらい、八丈島からというだけで企業秘密まで教えて頂きました。
そして人気の「黄八丈」を量産するため織子さん育成工場を建築しました。

今おもうにカエルの子はカエルか、今日も山から木を伐り出してる姿は爺と同じじゃないか(笑)
郷土人形は財布や黄八丈の小物作りに変わり、同じようなことをしている自分はカエルの子だ。
先代の物つくりのノウハウが現代にも確実に継承されておもしろい。
黄八丈作品は産業祭や伝統工芸品展、民芸塾展で入賞をかさね、東京都伝統工芸士の称号をいただきました。

新しい織物に挑戦しつつ優秀なスタッフに恵まれて終わりのない日々、感動の作品作りを楽しんでおります。